箱根の西南、山懐に抱かれた奥湯河原の地に数寄屋造りの小さな宿がひっそりと根をおろしたのは、昭和五十三年、十月の半ばのこと。 万葉の昔から、豊富な湯量とやわらかい泉質で愛でられる湯河原は「椿」にも縁が深く、湯河原に通じる県道「椿ライン」は、早春には紅い山椿、淡紅色の乙女椿などが満開となり、温泉郷中央に位置する万葉公園や山手にたたずむ椿寺には、訪れる人々の旅情を慰める可憐な椿がそこここに見られます。 屋号は、その湯河原を代表する花木である「椿」の古語である「海石榴」(つばき)といたしました。
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